幾つになっても惑ってばかり

日々思ったこと、本や映画の感想やアニメなど趣味の話を脈絡なく綴っています

癒しからのとんでもエピソードを踏まえての結論

女性は癒しが大好き。
女性誌にも「癒し」というキーワードが溢れている。
仕事中疲れてくると「あー、南の島へ行きたい」
などとみんな癒しを求めだす。
そこで誰かがふと


「そういえばさ、男が癒されたいとか言ってるとこって
あまり聞かないよね」


確かに。
その後の1人の同僚の発言に度肝を抜かれました。


「男は周りに女がいるからそれで癒されてるんだよ」


発想が斬新過ぎる!
そんな風に考えたこともなかった!
これだから色んな人の考えを聞くのは面白い。


え、でもそれって周囲が若い女性限定なのでは?
とつい疑問を投げかけると、


「嬉しいとかじゃないから。女の方が力が弱いから、
男はいつもリラックスして生きていけるんだよ」


うーん、荒唐無稽だけど一理あるような無いような?


でもここでふと思い出したことがありました。
少し長くなりますが、昔、女の痴漢というか
変態に遭遇したことがありました。


あれは私が20歳くらいの時。
上野の駅構内にパンダのどでかいぬいぐるみが
透明なケースに入ってる場所があって
そこで友達を待っていました。


すると30前後くらいの1人のロングヘアの女性が近づいてきて
「パンダを背景にこのビデオで私を撮ってもらえませんか?」
と言われました。
友達もまだ来てないし、お安い御用ということで二つ返事で
引き受けました。


するとパンダの背面へと案内されました。
後ろの壁にはロッカーがあって、ロッカーとケースの間は
1メートルくらいでしょうか。まあ狭いです。
そしてパンダがでかいので周囲からは死角になります。


そして彼女はビデオカメラを渡しながら言いました。
「ここで私がクルっと回るのでお願いします」
妙なお願いだけど可愛い自分を彼氏に見せたいのかなと思い、
とりあえずRECボタンを押しました。


女性が回るとすぐに姿がスコープ画面から消えました。
慌てて下に振るとしゃがんだようです。
そのうち画面に「バッテリー」のサインが表示されました。
で、女性に顔を向けて「あのバッテリーが切れそ…」と
言いかけて私の時が止まりました。


なんかスカートをたくし上げてる?
下着履いてないっぽい?
そしてスポイト持って何かしてるー?


目の前の光景に唖然としてると
突然女性がすくっと立ち上がり、
お礼を言ってきました。


人間って不測の事態に遭遇した時、
思ってもみない言葉が出ると言いますが、
私の口からも思ってもみない言葉が飛び出しました。


「あ…の…、顔しか映ってないんですが大丈夫ですか?」


何を言いだした。
自分でも分かりませんが、距離が近すぎて
顔しか映らなかったのは事実でした。
だからこそ直接見るまで何をやってるか気付かなかったのです。
変なところで律儀すぎる私の性格が出てしまったようです。
しかし、返ってきた女性の返事も想定外でした。


「あ、じゃあ全体でお願いします」


そして再びカメラを渡され撮影開始。
どちらにしても距離が近いのは変わらないので
カメラを引いたところでほぼ顔しか映らないのですが、
さすがに私はもうスコープ画面を見ることは出来ず、
天を向き、勘で何となく撮影して終わると
女性は一言お礼を言って
あっさりその場を立ち去っていきました。


話がだいぶ横道にそれましたが、何が言いたかったかというと、
この珍妙な時間の間、私は怖さを全く感じてませんでした。
何故かというと身の危険は感じなかったから。
これがもし相手が男性だったら、後ろに案内された時点で
怪しいぞと心の中の警告音が鳴ってついて行きませんが、
とにかく恐怖心で固まってしまっていたでしょう。


同性であるというだけで、リラックスしていた。
ということは自分より力の強いものがいなければ、
脅威に晒されるストレスは低くなる。
だからもしこの世が女だけなら会社も女社会になるし
男社会に合わせるというストレスは少なくとも無くなる。
すると女性は癒しを求める必要なくなるのかも?


で、ここでようやく本筋の頭の話に戻ります。
ということは最初の同僚の説も一理くらいは
あるのかもしれません。