幾つになっても惑ってばかり

日々思ったこと、本や映画の感想やアニメなど趣味の話を脈絡なく綴っています

いつでも母と

食堂のおばちゃん(現在は違う)で作家の山口恵以子さんの
実母を看取ったエッセイ「いつでも母と」を読みました。



私の両親は今は2人で生活が出来ていますが、
いつ倒れて介護生活に突入しても
不思議ではない年ごろです。
なので、最近は特に認知症や介護を題材とした
本をよく読んでいます。
というのも心構えとして最低限の知識を
入れておきたいのです。


もちろんそういう本を読んでいても
いざ親が認知症になったり寝たきりになったら
受けるショックはさほど変わらないと思うんですが、
知識を入れておくことによって、無駄に怒ったり
周囲に当たり散らして自己嫌悪に陥って鬱になる
という悪循環をなるべく避けるためという
自己防衛目的もあったりします。


というわけで色々介護エッセイを読んできたんですが、
山口さんの本はとても具体的かつ冷静で客観的に
綴られていて非常に参考になりました。


例えばご両親はあまり仲良くなかったようですが、
お父さんが亡くなった後、
お母さんはガクッときてしまったようで、
認知症になってしまったなど
なるほど、うちの両親ももし父が亡くなったら
母は生き生きするどころか、
急激に衰えてしまう場合もあるのだなと思ったり。


介護と看取りの大変さがしみじみと身につまされます。
両親のことも心配ですが、自分自身の老後も考えると
日本でも安楽死が選択出来たらいいのにと思います。
ちなみに尊厳死と安楽死の違いですが、
尊厳死は延命治療を施さず自然な最後を迎えることで
安楽死は人為的に寿命を短くさせることだそうです。


でもそうは言ってても、
実際に自分が選択を迫られたとき
死にたくないと思うのかもしれませんね。