角田光代さんの本を読みました。
最近角田さんが出されたエッセイの中で
特に好みでした!
こちらはオレンジページで連載されている
エッセイをまとめたものですが、
前回の「月夜の散歩」より今回の方が
よりはじけてる印象を受けたんですが
私の気のせい体調のせいでしょうか。
とにかく楽しく読みました。
京都で食べた卵サンドの美味しさに驚き
4回にわたって語る情熱とか!
ほんと面白い。
私も角田さんの熱に感化されて
ひとりで京都日帰り旅に行ってきた夫に
卵サンドを頼み、お土産に
買ってきてもらいました。
角田さんの言う卵サンドの店と
同じかはわかりませんが、
志津屋の卵サンド。
京都は何回も行ってるし、
志津屋でカルネはよく買ってたんですが
たまごサンドは初めて。
確かにたまごがふわふわで
優しい出汁の味がとても美味しかったです。
また買おう。
それから
これ分かる~!と赤べこみたいに激しく
首を振って同意しちゃったのがこちら。
鏡を見るとき、「はい、鏡を見ますよ!」と
号令をかける。同時に「見たくないものは
見えません!」と自己暗示もかけている。
そうしてから見る鏡には、三十代のときと
ほとんど変わらない自分が映っている。
ほんとこれ。自然にやってた。
角田さんもこの文の後に書かれていますが
気を抜いた状態でふと電車の窓ガラスに
映る自分に衝撃を受けるまでがセットです。
ああ、恐ろしい。
あと時間の流れについて。
角田さんの体感として、
十年という単位で区切ると十歳から二十歳が
いちばん時間の流れが劇的である。
そして四十歳以降は時間の流れが
単調になり速くなる、
と感じているそうです。
異論はありませんが、それと私は
20年という単位で全然違ってくる説
も唱えたい。
例えば
20歳と30歳って自分のなかでは
体力も精神性もさほど
変わった感はなかったけど
20歳と40歳は全然違ってた。
同様に、
30歳と40歳はさほど変わらなかったけど
30歳と50歳では全然違う。
かように10歳差はそれほど変化がないように
感じるけど、20歳差はだいぶ違うなと思います。
だから50歳と60歳はきっと
あまり変わらないんだろうけど
70歳になったとき50歳は若かったな
と思うんだろうなと。
時間とは長く感じたり短く感じたり
ほんと不思議なものですね。