幾つになっても惑ってばかり

日々思ったこと、本や映画の感想やアニメなど趣味の話を脈絡なく綴っています

さがしもの

晴れてる日は歩くために
少し遠くのショッピングモールまで
行くんですが、そこで必ず寄るのが
本屋さん。


目当ては寝る前に読むエッセイ本。
最近よく買うのは食べものや日常が
描かれたエッセイ。
作者は問わないんですが、
文体の好みがあるのでパラパラ読んでみて
合いそうならとりあえず購入。


逆に買わなくなってしまったのが
海外旅行や海外について書いたものや
飲み関係。
酒はいま飲めないし、海外も身近では
無くなってしまって
興味が薄れてしまいました。


私が購入するのは文庫本。
単行本は大きくて重いので
文庫本になるまで待ちます。
前はワンコインほどで買えた文庫本も
最近だと800円~900円近くするので
驚きますが、一期一会だし応援も込めて。


最近買った角田光代さんの「さがしもの」



2008年に書かれた本ですが、
最近重版したようです。
エッセイだと思って買ったんですが、
短編小説でした。
印象に残ったのが「旅する本」と
「不幸の種」と表題の「さがしもの」


特に「さがしもの」の中の


「死ぬのなんかこわくない。
死ぬことを想像するのがこわいんだ。
いつだってそうさ、できごとより、
考えのほうが何倍もこわいんだ」


「できごとより考えのほうがこわい。
それで、できるだけ考えないようにする。
目先のことをひとつずつ片づけていくようにする。
そうすると、いつのまにかできごとは終わり、
去って、記憶の底に沈殿している」


考えの方が怖い、ってよく分かる。
今までの私はまだ起こってもいない
未来のことを考え過ぎて
怖くてつぶれてしまったので
今回のことをきっかけに
もう考えないことにしました。


考え過ぎても考えなさ過ぎても
ダメだなんて本当難しいよね。
とにかく、自分でどうにも
ならないことは考えませんぞ!