幾つになっても惑ってばかり

日々思ったこと、本や映画の感想やアニメなど趣味の話を脈絡なく綴っています

本のブログ記事

本(ムラゴンブログ全体)
  • 世界でいちばん透きとおった物語

    「世界でいちばん透きとおった物語」 読みました。 急死したミステリ作家の父への複雑な感情、 女性編集者に対するほのかな恋心、 そして、 「世界でいちばん透きとおった物語」 という遺稿の謎。 予測不可能な衝撃のラストにあなたは── 以上、ざっとしたあらすじでした。 まず、タイトルが印象的で気になりま... 続きをみる

  • すぐ死ぬんだから

    内館牧子さんの「すぐ死ぬんだから」読みました。 78歳の忍ハナは、60代まではまったく 身の回りをかまわなかった。だがある日、 実年齢より上に見られて目が覚める。 「人は中身よりまず外見を磨かねば」と。 内館牧子さんの小説を読むのは初めて。 読みやすくて楽しめました。 主人公のハナと夫の岩造が仲良... 続きをみる

  • いつも旅のなか

    角田光代さんの「いつも旅のなか」を読みました。 2008年に発行されたエッセイなんですが、 また重版されたようなので購入。 角田光代さんのエッセイはだいたい ハズレがないのが素晴らしい。 角田さんの仕事のスタイルは 会社員のように17時までに仕事を 終わらせて、土日はお休み。 仕事として作品を書い... 続きをみる

  • 夜の向こうの蛹たち

    近藤史恵さんの 「夜の向こうの蛹(さなぎ)たち」読みました。 とても面白かったです!! 以前、単行本でも読んでいたんですが 文庫本が出たので購入しました。 主人公の織部 妙(おりべ たえ)は 中堅の小説家でレズビアン。 美人だが容姿を売りにするのは好まない。 そんなある日、“美人作家”として話題の... 続きをみる

  • それでも旅に出るカフェ

    「ときどき旅に出るカフェ」の続編、 「それでも旅に出るカフェ」を読みました。 久しぶりに奈良さんと円に会えて 嬉しかったんですが、前作と比べると 読後感としては微妙かな。 というのも、2人の物語が表面的というか。 もちろん接点はあるんですよ。 物語はカフェ・ルーズで始まり解決するし。 でも2人の物... 続きをみる

  • 熱帯感傷紀行

    所要で電車に1時間半ほど乗るので 何度か読んだ中山可穂さんの 「熱帯感傷紀行」を持っていきました。 2002年出版のものなんですが、 題名にある通りかなり感傷的なので 読む方にもパワーがいるんです。 当時の中山さんは同性の恋人との仲も 終わりかけ、仕事もスランプで 逃げるように、アジアへ 貧乏旅行... 続きをみる

  • ときどき旅に出るカフェ

    近藤史恵さんの小説で 「ときどき旅に出るカフェ」を読みました。 37歳独身の瑛子が近所で見つけたのは カフェ・ルーズという小さな喫茶店。 店主はかつての同僚・円(まどか)だった。 会社で起こる小さな事件、日常のもやもや、 そして店主の円の秘密―― 世界の食べ物たちが解決のカギとなっていく。 読めば... 続きをみる

  • さがしもの

    晴れてる日は歩くために 少し遠くのショッピングモールまで 行くんですが、そこで必ず寄るのが 本屋さん。 目当ては寝る前に読むエッセイ本。 最近よく買うのは食べものや日常が 描かれたエッセイ。 作者は問わないんですが、 文体の好みがあるのでパラパラ読んでみて 合いそうならとりあえず購入。 逆に買わな... 続きをみる

  • 光のとこにいてね

    一穂ミチさんの「光のとこにいてね」読みました。 とても良かったです!!! 最初本を手に取った時、 うわ、けっこうぶ厚いな!と 腰が引けた私。 最近、エッセイばかり読んでいるので 長編小説を飽きずに読めるだろうかと 心配だったんですが、全くの杞憂。 休みの日を一日費やして、昼ご飯も食べず 掃除機もか... 続きをみる

  • 崖にて

    北山あさひさんの短歌集「崖にて」読みました。 正直、短歌といえば百人一首か サラダ記念日の俵万智さんが思い浮かぶ程度。 そもそも短歌と俳句の区別もよく分かりません。 調べてみたところ、 短歌は 5・7・5・7・7の31音で季語要らず、 俳句は5・7・5の17音で季語必要だそうです。 でも短歌集って... 続きをみる

  • こぽこぽ、珈琲

    私の朝はいつもパンとコーヒー。 これは結婚してからの習慣です。 それまではコーヒーは仕事場でだけで、 眠気覚ましの為にしか飲みませんでした。 でも夫はコーヒー好き。 気が付けば私もいつの間にか 朝食にはコーヒーを飲むように。 でもブラックはやはり苦手で ミルクたっぷりのカフェオレです。 外出してお... 続きをみる

  • 幸福幻想

    中村うさぎとマツコの人生対談、 「幸福幻想」を読みました。 うさぎさんは10代から「自立」を 人生目標として生きてきたそうですが ある程度それが果たされた時に、 言い知れぬ虚無感に襲われて 「買い物依存症」に。 そこからの、 ホストに貢ぎ→幾度も整形、そして豊胸 →デリヘル嬢となかなかの遍歴を持つ... 続きをみる

  • 和風根菜カレーに感嘆す

    私は寝る前にいつもエッセイを読むんですが、 最近は角田光代さんのエッセイにハマり、 少し前の本もネットで購入して色々読んでいます。 私的に面白くてハズレが無いのが好きです。 その中の1冊「今日もごちそうさまでした」 にこんな文章があったんです。 『カレーにごぼうが合うことも、 大人になってから知っ... 続きをみる

  • 冴子の東京物語

    暑すぎる。まだ梅雨明けしてないなんて嘘。 もう夏でしょう。 朝からすっかりバテ気味です。参った。 またまた氷室冴子さんの本が復刻されたので 改めて購入しました。 こちらは氷室さんが20代後半から 30歳にかけてのエッセイになります。 そのなかでも特に面白いのをいくつか。 氷室さんは長電話魔。 10... 続きをみる

  • 冴子の母娘草

    氷室冴子さんのエッセイの復刻版が出たので 改めて購入しました。 「なんて素敵にジャパネスク」などで有名な 氷室冴子さんとお母さんとのやり取りが 綿密に描かれているんですが、 このお母さんが桁外れにパワフルなんです。 情にもろく、感情豊かな 人間味溢れる人柄なんですが、 感情のおもむくままに行動し ... 続きをみる

  • いつでも母と

    食堂のおばちゃん(現在は違う)で作家の山口恵以子さんの 実母を看取ったエッセイ「いつでも母と」を読みました。 私の両親は今は2人で生活が出来ていますが、 いつ倒れて介護生活に突入しても 不思議ではない年ごろです。 なので、最近は特に認知症や介護を題材とした 本をよく読んでいます。 というのも心構え... 続きをみる

  • 1970年代女

    ムック本の「昭和45年女」が好きで創刊号から 現在のvol.6まで全部買い続けています。 今回の表紙最高ですね。 さすが池田先生。さすがオスカル様。 華やかです。見た時テンション上がりました。 6冊の中で他に表紙が良きと思ったのが、 創刊号とVol.4号。   江口寿史とわたせせいぞう。 どちらの... 続きをみる

  • 価値観を壊す

    「なんて素敵にジャパネスク」や「クララ白書」などで 有名な氷室冴子さんのエッセイ本です。 初版は1992年で新版として再刊行されたものです。 面白くて興味深いエッセイが多いのですが、 今回は3章目の「夢の家で暮らすために」から。 長くなるので内容は(涙を飲んで)割愛しますが、 友達の思いがけない一... 続きをみる