幾つになっても惑ってばかり

日々思ったこと、本や映画の感想やアニメなど趣味の話を脈絡なく綴っています

大河「青天を衝け」から利他的を思う

2021年の大河「青天を衝け」大変良かったです。
飽きずに最後まで観れたのは初めてかもしれません。
実は私が大河ドラマを観始めたのは
まだ浅くて2019年の「いだてん」から。


私には苦手なものがたくさんありますがそのうちの1つが歴史。
そもそも歴史ってアバウトで如何様にも解釈が出来ちゃうのが
ずるいよなーなんて思っていました。
でも流石に大人として近代史くらいは知っておいた方がよいのでは
とここ数年思うようになり。
角川まんが学習シリーズの日本の歴史を江戸後期辺りから買い込み、
読み始めましたが、やっぱりすぐには頭に残ってはくれません。
そこで目を付けたのが大河ドラマです。
ちょうど私の好きなクドカンが脚本だし、
題材も私が知りたいと思った近代である昭和だし、
という訳で「いだてん」を見始めました。


そして今年の「青天を衝け」です。
本当に脚本が素晴らしかったと思います。
つまらないと思うシーンがほぼ無かったです。
そして主役の渋沢栄一を演じた吉沢亮さんも素晴らしかった。
最後は全然年を取らなさすぎて、もう一体いくつなのかさっぱり
わからなかったけど、でも熱い魂は感じました。
ドラマなのでもちろん美しく脚色はされてると思うんですが、
でも渋沢栄一の「自分だけの利を求めるんじゃなくて、
民のみんなが幸せでなくちゃならねぇ」というのが一貫してて
それが心に響きました。


私、利他的な人に弱いんですよね。
自分もそうなんですが、利己的な人の方が多いじゃないですか。
だからきっと憧れちゃうんですよね。


でも利他的って実は合理的な考えだとも思っています。
だって自分さえ良ければ良い、
という考えで行動していると、
結局は誰もいなくなって独りぼっちになるし、
今みたいに貧富の差が激しくなると、
経済的にも貧しい人たちが追い詰められて
結果、犯罪が多くなり自分が巻き込まれる危険性も
高くなってしまう。


みんなが利他的でお互いさまという心を持てば、
きっともう少し生きやすい世の中になるのかな
と思ったりします。
来年は良い一年になるといいな。


それでは良いお年を。