幾つになっても惑ってばかり

日々思ったこと、本や映画の感想やアニメなど趣味の話を脈絡なく綴っています

ドライブ・マイ・カー

アカデミー賞で国際長編映画賞を取った
「ドライブ・マイ・カー」観てきました。


3時間という長尺なので飲み物は極力飲まず、
ギリギリまでトイレに何度も行って万全の体制でのぞみます。
賞を取ったばかりだったのと、1日1回の上映だったので
劇場内は満席。コロナ以前のような風景に驚きます。


周囲を見渡すと年齢層はけっこう高め。
これだけ満席だと話し声だったり、
食べ物を食べる音だったりがしてうるさいかもと
危惧していたんですが、全くそんなことなく。
静かなシーンが多いんですが、私が観た回は
みなさんマナーが良くて快適に観られました。


で。
観た感想としては、もうすっごい村上春樹でした。
私は村上春樹は「ノルウェイの森」と
「風の歌を聴け」しか読んだことがありませんが、
詩的で哲学的で人生には愛とセックスが濃密に
関わっていて喪失と再生がテーマみたいな感じ。
フランス映画が好きな人はきっと好きだと思う。


なるほど。
こういう感じの映画がアカデミー賞を取るなら
鬼滅の刃の映画がアカデミー賞に
ノミネートされなかった理由が分かった気がしました。
そして日本人でも1回観ただけでは理解が難しい
千と千尋がアカデミー賞で長編アニメ部門賞を
取ったのも納得です。
想像ですが、名作であってもトトロとラピュタは
ノミネートされても受賞は難しい気がします。
要は分かりやすいのはアカデミー賞には
好まれないのでしょう。


私は観終わってお尻と肩がめっちゃ痛くなりました。